デジタル化の影響により、履歴書をメールやチャットでのやり取りが多くなっている昨今ですが、今でも郵送を行う機会があると思います。
郵送指定の企業を受ける方の中には、「履歴書は書き終えたけれど、封筒の書き方が分からない」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
一口に封筒の書き方といってもさまざまなマナーがあります。
そこで、今回の記事では、封筒の各項目の書き方から切手の選び方、封筒のサイズなどの注意点を解説していきたいと思います。
封筒の各項目
(表)
①郵便番号
封筒の右上に郵便番号を記載していきます。
郵便番号欄がある場合は郵便番号欄に書きます。
②郵送先の住所
封筒の右側に縦書きで記載していきます。都道府県名から建物名まで省略せず、数字がはっきりわかるように記入してください。
住所が一行を超えそうな時は、区切りの良い所で改行して2行目に続けます。2行目の書き始めは1行目よりも一文字分空けて書きましょう。
誤字脱字が無いよう、何度も読み返して確認しましょう。文字が曲がると見栄えが悪くなるので、あらかじめ鉛筆と定規でガイドラインを引くのもおすすめです。
③宛名
宛名の社名は封筒中央で、住所よりやや大きめに記します。「株式会社」は（株）と略して使用せずに書き、担当者名は社名よりもやや大きめに記載します。
社名がアルファベットやカタカナの場合は、横書きで書いても問題ありません。横書きと縦書きのどちらも基本的な書き方は同じです。
そして部署名まで分かっている場合は「御中」をつけます。担当者名まで分かっている場合は、「部署名 〇〇様」までつけます。担当者名が分からなくても、「部署名 採用担当者様」で問題ありません。
④「履歴書在中」
履歴書を封入している場合は、封筒の左下に、赤いボールペンまたは油性ペンで四角く囲います。
履歴書のみが入っている場合は「履歴書在中」、履歴書以外の書類も入っている場合は「応募書類在中」と「履歴書在中」の両方を書きます。
スタンプを使うのもおススメですが、シールだと郵送の途中ではがれてしまう危険性があるため、避けた方が良いでしょう。
(裏)
①自身の郵便番号と住所
封筒の裏の左下に自分の郵便番号と住所を書きます。
郵送先の住所と同様に、住所は都道府県からマンションの部屋番号まで書きましょう。自身の名前は、住所の左横にやや大きめに記載します。
②投函日
封筒の左上に投函日を記載します。履歴書の日付と封筒に書く投函日は同じです。
郵送する場合は郵便局やポストへの投函日、面接で手渡しする場合は持参日を書きましょう。
③封をして〆マークを入れる(封緘)
履歴書等が入っているのをしっかり確認したら、フラップ（開封部分）にのりを付けて貼ります。これを「封緘（ふうかん）」と言い、その上から「締」の略字である「〆」マークを書きます。
封筒の細かい注意点
ペン
宛名書きは黒ボールペンで、太さは1.0ミリ〜1.6ミリが目安となっています。水性ペンは雨や水で濡れるとインクが滲んで字が消えてしまう為、あまりおススメできません。油性マジックも裏写りする恐れがあるので避けた方が良いでしょう。
切手
切手は封筒の左上に一定の余白を残して貼ります。余白を残す理由としては、他の郵便物との接触で切手が剥がれないようにするためです。
郵送する場合、140円の切手を1枚貼るのが一般的です。140円切手で送ることができるのは100gまでで、「履歴書、その他の応募書類」などをクリアファイルに入れたとしても、大体は100g以内におさまります。
また、少額切手を大量に貼りつけるのは、もし料金が合っていてもマナー違反に当たるので注意しましょう。
封筒の種類
封筒の一般的なサイズは、角形2号（角2）または角形A4号（角A4）です。
角A4はクリアファイルがギリギリ入る大きさなので、郵送したい応募書類が多いと入りきらない可能性があります。
封筒の色は白の方が好印象を与えやすいですが、他にも茶色や薄い水色でも問題ありません。
履歴書の折り方
履歴書を入れる場合は、記入した面を外側にして、真ん中で二つ折りにします。
三つ折り以上に折ると、余計な折り目がついて見た目が美しくないので、それ以上は折らないのがマナーです。また、折り目に文字が重なると読みにくくなる為、定規を使って真っ直ぐに折り目を付けましょう。
まとめ
今回は、封筒の各項目の書き方から封筒の種類など、さまざまな注意点を解説していきました。
封筒の書き方は、ビジネスマナーの評価点になる要素です。もし、書類が逆さまに入ってたり、封筒に折傷があったりすると、折角手配した書類の印象も下がってしまう可能性があります。
書類の中身だけでなく、封筒の書き方のマナーや入れ方にも気を配り、受け手に好印象を持ってもらえるような送付を心がけましょう！
